【ひだまりを】
なにもない
なにももっていない
弱くても もってた 切り開く為の術(すべ)も
何処かに置いてきた
こころにひだまりを
ぼくはなにものでもないじゃないか
良く似てるだれかに おしえられてきた
ほしいこえも どこにあるのかも わからない
なんのようだろう
この世にぼくは何用があるのかな
人を導いてもなにもならない
羊飼いはもうやめたんだよ
いつだってたすけてほしいのはこっちのほうだった
どこまでも こころの片隅の痛みまでも
すべて癒せるような そんな自分でありたいとただ願っただけなんだ
さわってみてよ
ぼくはここにいるから
そばにいて
いかないで
こころにひだまりをみせてあげて
もう大丈夫だって
あばれる稲妻をなだめてあげて
途中のまま
走れないまま
心だけが世界
走れないのに走ることをがんばらないで
がんばることをもうがんばらないで
それでも朝はきて
僕の深くに着地する
そこの空氣をどうか
ひだまりにしておくれ
安心して眠れるような
そういう場所に
もう行き場のない氣持ちにさせないで
生きる術をいっしょに見つけてあげて
それでも朝がくるということを
それでも大丈夫だと
言ってあげて
要 蓮
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