【わたしの靴がある】

この魂の飢餓感は何を欲しているのか

この魂を呼び覚まし

再び復活するような眼差し

小さな足に大きな靴を履いて走るしかない

とっくに紐がほどけてんだ

それを知ってて走ってる

それでも走るしかなくて

日常を生きている

ずいぶん前に隣で歩いていた亀が言っていた



『君自身を君自身が正しく認識できたなら

自然と様々な物事が君を連れて歩いていることに気づくだろう

君自身はやはり君自身を放つ道のりにいる

どこにいようが

君自身の中には君自身を満たす最大の泉がある

そこに飛び込んで泳ぐだけでいい

その奇跡を言葉にして置いていけばいい

君が泳いだ軌跡は 龍の鱗となり

奇跡の煌めきを放つだろう

泉の中に飛び込んでみな

君に適したスピードでね』



ぶかぶかの靴は脱いだ

誰かに履かせられたわけでもないのだが


わたしにはわたしの靴がある


世界を歩く為の靴がある

それは言葉になり音になる

時には壁一面の絵になり

一編の詩になる


わたしは休息を早急に必要としている

わたしはわたしのスピードで生きる必要がある

走らされるな

次のドアは既に開かれている


さぁ思う存分今のあなたを楽しみなさい

今を歌いながらあなたは行くのです


要 蓮

0コメント

  • 1000 / 1000